山梨県身延山久遠寺を総本山とする日蓮宗の寺院で正式の名を久住山(くじゅうざん)善立院(ぜんりゅういん)宏善寺(こうぜんじ)といいます。
文永8年(1271)10月10日に宗祖日蓮聖人が相模の国、依知(現在の厚木市上依知)から佐渡へ向かわれる途中、出ノ沢(現在の町田市本町田菅原神社付近)にある観音堂でご休憩を取られた折に、その寺の住職を教化して板本尊を安置し、久住山宏善寺という山号寺号を与えられて日蓮宗の寺院に改めたとされています。
この観音堂は鎌倉時代の戦乱期に焼失し、廃寺同然となりましたが暦応元年(1333)、開山善立院日海上人(ぜんりゅういんにちかい)の手によって現在地に堂宇が創建されたとされています。
住職 磯野善成