久住山善立院宏善寺(こうぜんじ)

由 緒

山梨県身延山久遠寺を総本山とする日蓮宗の寺院で正式の名を久住山(くじゅうざん)善立院(ぜんりゅういん)宏善寺(こうぜんじ)といいます。

文永8年(1271)宗祖日蓮聖人が相模の国、依知(現在の厚木市上依知)から佐渡へ向かわれる途中、出ノ沢(現在の町田市本町田菅原神社付近)にある観音堂でご休憩を取られた折に、その寺の住職を教化して板本尊を安置し、久住山宏善寺という山号寺号を与えられて日蓮宗の寺院に改めたとされています。

この観音堂は鎌倉時代の戦乱期に焼失し、廃寺同然となりましたが暦応元年(1333)、開山善立院日海上人(ぜんりゅういんにちかい)の手によって現在地に堂宇が創建されたとされています。

日蓮宗について

宗祖
日蓮大聖人(1222~1282)
開宗
建長5年4月28日(1253)鎌倉時代
御本尊
久遠の本師釈迦牟尼仏
題目
南無妙法蓮華経
経典
妙法蓮華経
総本山
身延山久遠寺(山梨県 南巨摩郡)

日蓮宗はお釈迦さまの説かれた最高の教えである法華経をよりどころにする宗派です。この法華経を身をもって読まれ布教せられた日蓮聖人を宗祖として仰いでおります。
本宗の教義は法華経の魂をお題目にこめられた宗祖の教えに導かれて私たちが信行に励み、この教えを広めることによってやがて世界の平和と人類ひいては個人のしあわせにつながることを確信できる教えであると仰いでおります。